ファッションビジネスの特徴は、何といっても「トレンド(流行)」があるということです。
毎年毎年、いろんなトレンドが生まれては消えていきます。
「流行り廃り(ハヤリスタリ)」に大きくビジネスの成否が左右される、それがファッションビジネスなのです。
ところで、この「トレンド」というものは、いったいどのようにして生まれてくるのでしょうか?
どこからともなく、自然発生的に生まれてくるのでしょうか?
私たちが、毎年毎年「今年流行っているもの」として受け取っている「トレンド」の大半は、ある決まったプロセスに従って生み出されているものなのです。
要するに、業界側が意図して仕掛けているものなのですね。
では、どのようなプロセスでトレンドは生み出されるのでしょうか?
そのプロセスを、実売期から逆算して、時系列でみてみると、
1.流行色の方向付け→インターカラー(国際流行色委員会)など
……実売期の約2年前
2.ファッショントレンドの方向付け→トレンド情報会社
……実売期の約1年半前
3.素材の方向付け→プルミエール・ヴィジョンなど
……実売期の約1年前
4.デザイナーのコレクション発表、アパレル企業の展示会開催
……実売期の約半年前
5.小売店での商品展開
……実売期
となります。
トレンドは大きく、以上の5つのプロセスを経て、生み出されているわけですね。
私たちが「今年のトレンド」として実際お店で商品を見る、実に2年も前から、トレンドを生みだす作業は始まっている、というわけです。
では、それぞれのプロセスについて、みてみましょう。