もともと倉庫であった場所をお店にしているため、店頭入り口がサッシの引き戸、「出入口」表示もそのままです。正面道路に対して、横長の敷地で、間口が広く、なおかつガラス戸が多くて店内が見えることは、お店としては有利な構造です。しかし、その分、サッシ戸も6面見えてしまい、おしゃれな店の顔としては、やや不利な印象になっています。サッシ戸をオープンカフェの折りたたみ戸に替えることができればよいのですが、コストがかかります。サッシの「さん」部分をブルーか白に塗ってしまう方法もあります。あるいは、お店らしくみせるには、店頭上部にオーニング(店舗用のひさし)をつけます。
外に向けてコーディネートされた服が吊り下げられています。洋服の後ろ側には、レジ台があり、三澤さんがいらっしゃることが多いため、外からの目隠しのために服を下げています。その工夫はすばらしいのですが、せっかくの服がレジ台に圧迫されて高級感が損なわれています。ここには、丈の短いものを飾るか、陳列ボックスを外に向けて並べるようにします。薄い陳列棚を置いてもいいですし、現在レジ前で使われているアクリルキューブを窓際に外に向けて並べ、ミニショーウインドにしてもよいでしょう。せっかくセンスのよい小物がたくさんあるのですから、道行くお客様にご覧頂く機会を作りましょう。まめに展示替えをして、多くの商品を見せることで徐々に注意や興味を引きます。何をいくらぐらいで売っている店かが分かれば、立ち寄ったことがない店に入店するときの不安が払拭され、新規のお客様を増やすきっかけを作ることができます。
お店の前を通行するお客様へのメッセージです。肉筆の温かみが三澤さんのお人柄を伝えています。アーティスティックな雰囲気をアピールするように、外に小型の黒板を立てて、チョークでお店からのメッセージを伝えましょう。「珍しいオールドノリタケもございます」「英国伝統のテーブルセット、単品でもお求めいただけます」「お手持ちのお洋服とのコーディネート相談もお気軽にどうぞ」といったメッセージを日々発信します。小型の看板はイーゼルで支えてもいいでしょう。「使っていないイーゼルがあるわ。でも絵の具がついてしまっているのよ」とおっしゃる三澤さん、絵の具がついているままの方が、アーティスティックなお店の雰囲気にぴったり合うと繁盛奉行は思います。