| 「入りにくさ」の原因を望月さんは、「何を扱っている店か理解されにくい」と自覚し、店頭入口横に黒板看板を配置しました。取扱商品と値段、駐車場の存在を書き込んでいます。取扱商品やそのだいたいの値段が分かると、安心して入店できますね。ただし、大きさを考えると、この看板は歩行者にしか見えていないと考えられます。ロードサイド店では、歩行者に見てもらうのか、自動車で移動しているお客様に見てもらうのかを考えて、看板の大きさや素材を決めます。この看板では歩行者向けに、店長から「新入荷やレアもの」をさりげなく紹介するメッセージを書きます。街なかで見かけるハンバーガーチェーンやエスプレッソコーヒー店の黒板看板が参考になります。商品は文字で表すだけではなく、入り口に立ったときに、外から「何を扱っている店か」が2秒以内にわかるようにディスプレイします。つまり入り口から見える店内は、ショーウインド的に見せる空間にするのです。入り口の足ふきマットの部分は、オリジナルキャラクターをフロアシートで貼り付けてインパクトある歓迎をすると、入店したお客様のわくわく感を高めます。 また、入り口に段差(店舗全体写真参照)があることも入りくい原因になります。(第1回 ラウレアさん参照)特に子供用品・服を扱っているお店では、段差をつなぐスロープをつくり、小さなお子様やベビーカーで来店するお客様への配慮が求められます。
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| 正面の看板はオレンジ地に店名ロゴをあしらっています。柑橘系の色×黒の看板は文字の認識率が高く、道路の対面からも認識しやすい看板です。側面には、オリジナルイメージキャラクターのモンスターをデザインした看板があります。この看板は100円ショップの駐車場からよく見えます。キャラクターだけでも目立つのですが、店名と扱い品目を盛り込んだ看板にすると、100円ショップに来店したお客様への訴求力が高まります。看板を替えるのが難しいようでしたら、店の入り口上部(現在はガラスになっている部分)に正面看板と同じようなオレンジのロゴを取り付けると統一感ができます。「なんか面白そう。ついでにあそこも寄ってみよう」と思われるほどに興味を引けば大成功です。 |
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| 入店してすぐ目に入るテーブルです。多種類の商品が乗っていて、何があるのか興味を引きます。写真のように、商品や小物を使って、段差をつけ、上から見たときに円錐形になるようにディスプレイすると、量感を出しつつきれいにまとまります。テーブルの下においてある自動車も商品です。子ども客に触られないようにと、配慮しつつ工夫をしていらっしゃいます。入り口を一歩入った真正面のテーブルでは、店頭に立ったお客様に対して「今一番売りたいもの」を明確に訴えます。雑誌に例えると、目次の部分に見出しを並べるように、ディスプレイします。 下に置いた箱の中には、額入りのイラストが入っています。無造作な感じが、いかにも掘り出し物風で店の雰囲気に合っています。イラストは、望月さんがネットの画像を見ながら丹念に選んだ1点ものです。「1枚1枚違います。お気に入りを探してね↓」と、こだわりを持って選んだ気持ちをこめたメッセージ風のPOPをつけてもよいでしょう。 |

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| 店内にディスプレイされたカスタムカーです。望月さん自らが、元々バンだった車を、屋根を切ってオープンカー風に改造しました。車検は通りませんが、ちゃんと登録ナンバーがついています。この車をディスプレイすることで、他店には無い雰囲気を醸し出しています。ただし、この状態では、せっかくの車が外からは目立ちません。現状は、脇の道路を往来する車と同じ方向を向いているのですが、180度向きを変えたほうが、道路からの視認率が高まります。駐車場側に向くので、車で来店するお客様にも訴求しやすくなります。店舗面積の中でも大きな面積を占めているこの車は、商品を見せるステージとして活用します。ドライブ、ピクニックなどのテーマを決め、商品やマネキンなどを満載します。車のふちにTシャツを掛けたり、フックを利用してバッグを掛けたりして、おもちゃ箱をひっくり返したような飾り方で楽しさを演出します。
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| 通行客に訴求するよう、外に向けて、商品を見せています。密度や隙間は適度です。たくさん掛けすぎると、店内の様子が見えなくなりますし、店内が暗くなります。商品は日焼けによる変色を防ぐために、まめに取り替えます。ディスプレイする商品は、きれいな色や人目を引くデザインのものを選びます。ただし、あまりにも奇抜なものばかりでは、敬遠されるので、注意します。コーディネートしたものを飾ると、そのコーディネートのまま売れることもあり、単価アップにつながります。ハンガーは、窓枠の「さん」に内側から吸盤を取り付けて掛けています。外から吸盤が見えないように工夫している点はよいのですが、ハンガーが店のセンスに合ってないようです。店内のハンガーも同様です。意外とお客様はこうした細かい店をご覧になっています。特に女性客は商品だけではなく、店内の接遇や設備まで含めて店を判断する傾向が強いようです。店のコンセプト、こだわりやイメージに関わる什器・備品には、妥協せず必要なコストを掛けることも必要です。
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| 店内には、遊び心のある個性的なUS雑貨やリーズナブルでcuteな20〜30代女性をターゲットとした衣料、一味ちがった子供服などがあります。1つ1
つ見ていると、時が過ぎるのを忘れるような楽しさです。しかし、ご来店のお客様を観察したところ、店内を巡回する方よりも、自分の目的のコーナーだけをご覧になる方が圧倒的に多く見られました。これはレイアウトというよりも、店のコンセプトが明確になっていないことが大きな原因です。手探り状態で開店すると、当初は対象となるお客様像を絞りきれずに、つい間口を広げてしまいがちです。カスタムコンバインさんの場合、現状では、雑貨好き・車好きの男性、婦人服を探しに来る女性、自分と子供服を見に来る主婦というように、ターゲットが散逸している印象です。店のコンセプトをしっかり決めて、どのようなお客様に何を売るのか、明確にします。自分の趣味に偏った品揃えにならないよう注意が必要です。開店半年から1年の間に、売れ筋、死に筋商品を見極め、売上構成費が高いものを中心に商品群の絞り込みをしましょう。もちろん、数値だけではなく、ライフスタイルや価値観に訴えるコンセプトを打ち出すことも大切です。繁盛奉行の印象では、性別・年齢に関係なく、「ワルかっこいい」がキーワードとして思い浮かびました。普通ではない、自分なりのこだわりを大切にする。流されない不良っぽさがカッコイイ。ちょっと変わったものを持って、実は人から注目されたい・・・このようなテイストを感じました。
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| レジ周りは買い物をなさるお客様が必ずご覧になるところです。カウンターの中は乱雑になりやすいので常に整理整頓をします。ときどきゴミ箱が丸見えのお店もあります。カスタムコンバインさんの場合は、背面の壁に額を飾っているのはよいのですが、壁の白さとファクシミリやぶら下げた電話番号帳ふうのものが所帯じみて見えます。こうしたものは、必需品ではありますが、できるだけお客様の目に触れない場所に置くようにします。現状のカウンターは、お客様の目線の下に位置するので、事務用品などが丸見えになってしまいます。現在のカウンターの上に、胸の高さで金銭授受ができるような高さの台を取り付ければ、カウンターが目隠しになります。カウンター台はショップカラーであるオレンジあるいは黒にすると、メリハリがついてお店らしくなります。壁は店舗全体の問題でもあります。コンクリート壁のような色のクロスを貼り、スプレーでグラフィティ(落書き)を施すと、店舗の雰囲気に合った壁になります。 |
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| 衣服はハンガー陳列か、たたみ陳列にするか、限られたスペースを前に迷うところです。しかし、ここは望月さんの独学の成果が現れています。思わず広げたくなるような柄はたたんで上段へ、全体を見て欲しいと思うデザインは、下段でハンガー陳列にしています。上段は目にとまりやすく、下段はちょうど手が伸ばしやすい位置ですから、人間工学にかなった工夫です。 |
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| デッドスペースになりやすい高い位置の壁面を上手に活用しています。突っ張り棒を利用してTシャツの袖を広げた状態で見せています。シャツのデザインも分かりやすいですし、装飾の役割も果たしています。突っ張り棒だと、長さが調整できるので、ちょっとあいてしまった空間に長さをあわせることが容易にできます。
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| 既製のアクセサリー用陳列ケースを望月さんがカスタムしました。格子状の仕切り板を取り外し、安く売っていた着物の反物を切って敷き台に巻きつけています。什器は適度なものが見つかりにくい場合も多々あります。既製のものを利用しながら、自店のコンセプトや取扱い商品にあわせて手を加えることで、イメージに近い什器を安く用意できます。
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